白黒はっきりつけたいB型…看護師兼ライターの白石弓夏(しらいしゆみか@yumika_shi)です!
最近感じていることなのですが…
私のTwitterや働いている職場の人などで「看護師に向いていない」と言う人がいます。
みなさんの周りはどうですか?
誰でもそのような時期ってあるかと思います。
(特に1年目あたり)
反対に、「私は看護師に向いている!」と自信満々に言える人ってどれだけいるんでしょう?
ぶっちゃけ会ったことないかもしれません。
現に私はというと…
「看護師向いているかはわからないけど、看護師以外に向いている仕事も今はわからない。看護が楽しい!と感じる部分はあるから続けている。」
というのが本音です。
実際、そんなもんじゃないですか?
もう生活のために…そんなこと言ってられない!って人もいますよね。
そこで、「私看護師に向いていない」って、どんなときに思うのか、悩んでいたらどうすればいいのか…
いろいろ足りない頭を振り絞って考えてみました。
- どういうときに「看護師に向いていない」と思うのか?
- そもそも看護師に向いているって誰が判断するの?
- 気を付けたほうがいいネガティブな考え方の癖
- 私が看護師に向いていないかもと悩んだときはシンプルに判断する
- それでも看護師に向いていないと思ってしまったら
どういうときに「看護師に向いていない」と思うのか?
仕事がなかなか覚えられないとき
看護師として働きだして最初のころは、とにかく覚えることがいっぱいあります。
日々の業務に加え、病態や治療、看護のことなど知らないことばかりです。
看護学校で勉強してきたからといって、気持ち的にはほぼ0からのスタートといった感じですよね。
そんなときに、周りの同期と比べて仕事の覚えが遅いことや、わからなくて何度も聞いて怒られてしまったときなど…
私向いていないなと自分を責めることが多いと思います。
たぶん、新人のころの私も何度か思っていたことでしょう。
インシデントを起こしてしまったとき
新人のころに初めて起こしてしまったインシデントは、なかなか衝撃が大きいと思います。
私もいまだに忘れられません。
そのとき、
「なんで確認しなかったんだろう」
「私のせいで患者さんを危険にさらした」
などと、後悔ばかりで自分を責めてしまいます。
看護師に向いていない、看護師辞めたい…と考えてしまう人もいるかもしれません。
激務に耐えられないと思ったとき
看護師の仕事で毎日残業が続いたり、緊急入院や急変が続いてしまったり、体力的にも精神的にも疲労がMAXになると、そう思うときがあります。
周りのみんなは頑張って仕事をしているのに、自分ばかり弱音を吐いてしまって、情けないな…とか。
周りのペースに合わせられなくて焦ってしまう…とか。
看護師って本当にタフな人が多いので、そうやって自分は甘いとか逃げているとか、考えすぎてしまうようにも感じます。
先輩や上司に怒られた、「向いていない」と言われたとき
これまでの仕事が覚えられない、インシデントを起こした、激務に耐えられないときなどに先輩や上司から言われるパターンです。
なかには、看護学校のときに言われるケースもあります。
毎日毎日怒られていると、自己肯定感が低くなりますし…
向いていないと直接言われた場合、これほどショックなことはないと思います。
しかし、現実にはこういうことを平気で言う人がいるんですよね。
個人的には、このような言葉を使う人自体、「指導者に向いていない」と言ってやりたいです。
そもそも看護師に向いているって誰が判断するの?
いつももやもやしているのは、「看護師に向いている」って誰が判断するの?ということです。
プリセプターの先輩?主任や師長?
患者さん?病棟の医師ですか?
そもそも、看護師という枠組みがあまりにも大きすぎませんか…?
看護師の仕事って「診療の補助」から「療養上の世話」って言葉では簡単ですが、多岐にわたりますよね。
それらの全部が向いていないってことなんて、あり得ないと思うんです。
そりゃ~なんでも得意であったほうがいいに決まっていますが(笑)
本人は自信満々でも、周りからみれば空回りしていることやきちんとできていないと思うことだってあるし、やっぱり誰がそれを判断するのって話になります。
最初は周りが判断したとしても、最終的には自分の気持ちの問題ではないかなと…。
自分のことは自分で考えて決めるしかないと思っています。
気を付けたほうがいいネガティブな考え方の癖
単純に「看護師に向いていない」と結び付ける癖辞めない?
自分のことは自分で考えるとはいいましたが…
新人看護師の場合には、単純に「看護師に向いていない」と判断する人が多いように思います。
何か仕事でできないことがあった、ネガティブになっている場合に「看護師に向いていない」とすぐに結びつけてしまうのです。
たとえば、私のように静脈注射や採血は得意だけど、急変対応やグリーフケアは苦手ですって場合。
実際、「急変対応とグリーフケアが苦手だから看護師に向いていない」ってちょっと無理矢理な感じしませんか?
看護の仕事ってそれだけじゃないですよね。
「救命病棟と緩和ケア病棟は向いていない」ならまだ納得できるかもしれませんが…。
また、何か失敗してしまっても、「看護師に向いていないか」は重要な問題ではないからです。
- その失敗はなぜ起きたのか
- 再び起こさないためにはどうしたらいいのか
このように、自分を責めることではなく、客観的に冷静に見極める必要があるのではないでしょうか?
「看護師に向いてない」と思ったら、そこで思考停止ですからね。
なにかと周りと比べる癖も根本的な解決にはならない
「看護師に向いていない」と思うタイミングは、周りの人と比べての場合が圧倒的に多いと思います。
一番は同期や歳の近いスタッフなどでしょうか…。
しかし、仕事を覚えること一つにしても性格、考え方、得意不得意って人それぞれ違いますよね?
それだけで、「看護師に向いていない」と判断するのも、ちょっと単純すぎないかと思います。
もし周りと比べて仕事が遅いのなら、これも問題なのは「看護師に向いていないか」ではなく…
周りとの違いは何か、自分がどうすれば効率よく仕事ができるようになるかを考えることの方が重要です。
周りと比べるとキリがないですし、根本的な解決にはなりませんよね。
私が看護師に向いていないかもと悩んだときはシンプルに判断する
私が看護師に向いていないかも…と悩んだことはあまり記憶にないのですが、もしそのような場面があったら何を考えるか。
今している仕事で大変なことはたくさんあるかもしれないけど、
- そのなかに一つでも好きなこと、嬉しい場面はあるか?
- やりがいを持って人に話せるようなものはあるか?
で判断します。
嫌なことってどんな仕事であっても必ずあることなので、悪いことばかりに目を向けず、その仕事でしか味わえないポジティブなことをシンプルに考えます。
簡単に言えば、それがあなたの看護観になるものだと思います。
また、たまたまその職場内だけの話で、転職や異動をしたら仕事がやりやすくなったケースもあり…
職場を変えたら解決することなのか?も含めて考えることも大切です。
私が実際に転職で使ったのはこちら!
それでも看護師に向いていないと思ってしまったら
それでも、いろいろな場面が積み重なって、工夫したけど変わらなかった、好きなことが全くない場合…
「看護師に向いていない」と思うことは、悪いことではないと思っています。
自分の欠点に気付き、判断した結果ですから。
そもそも自分の欠点にさえ気づかずに、同じことを繰り返している人だっています。
そう考えると「向いていない」と思っているくらいが、救いようがありそうです。
また、その判断をした自分を否定せずに受け止めてあげてほしいと思います。
そこから、どう考えどう動くかが重要ではないでしょうか?
個人的には「看護師に向いていない」と思ったときには、自分が変われるチャンスだという考えもあります。
誰しも看護師だからって病院で働くことが向いているわけではありません。
同じ看護師でも病院外の仕事に移ったら、生き生き仕事ができるようになった人もいますし、看護師の仕事を辞めて、資格を生かして別の仕事で成功した人もいます。
なかにはやっぱり看護師の仕事がいい!って戻ってきた人も(笑)
いろいろタイミングが重なって体を壊してしまったけど、一旦休職したら、考えが変わった…など。
本当に看護師の働き方はたくさんあります。
私もまだまだ看護は知らない世界ばかりです。
↓そんなことを書き綴ったのはこちらの記事。
もし「看護師に向いていない」と落ち込んでいるときには、その考え方の癖を今一度見直すこと、根本的な部分にどうアプローチできるかをまずは考えてみてください。
「私は看護師に向いていないんだ」と思考停止して、これからの可能性をつぶさないでいてほしいです…!
もし、後輩が相談してきたら、私はそう答えます。